FXの仕組みを10分で理解する|用語・発注方式・スワップ・約定フロー【図解&練習つき】

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「仕組みが分からないから不安…」を解消するために、事例→回避策の順で最短コースだけをまとめました。最後に練習ドリルも置いてあります。


TL;DR(要約)

  • 用語は「値段の単位=pip」「数量=ロット(通貨数)」「売買コスト=スプレッド」「保証金=証拠金」だけ押さえればOK。
  • 発注方式は「成行・指値・逆指値(ストップ)」+OCO/IFDを使い分け。
  • スワップは“金利差の受け払い”=日次コスト/収入
  • 約定フローは「あなた → ブローカー → 流動性提供者」。混雑時はスリッページが起きやすい。
  • 失敗は「指標直後の成行」「損切り未設定」「逆行での長期保有」から生まれやすい → 回避策を事例で解説。

1. 用語ミニ辞典(まずはここだけ)

用語一言で具体例/メモ
Bid/Ask売値/買値例:USDJPY Bid 147.460 / Ask 147.470
スプレッド売買の差=実質コスト上の例なら 1.0pip(=0.01円)
pip値動きの最小単位JPYペアは通常 0.01円=1pip(0.001円は“ピピット”)
ロット取引数量の単位海外多くは10万通貨、国内は1万通貨1千通貨
証拠金/レバ立てるのに必要な保証金/倍率大きすぎるとロスカットの危険
損切り/利確逆指値/指値の決済注文入る前に置くのが基本
スワップ金利差の受け払い(日次)長期になるほど効いてくるコスト/収入

目安:USDJPYの1万通貨で1pip ≒ 100円、1千通貨で10円、10万通貨で1,000円


2. 発注方式と“使い分け”【事例と回避策】

基本の3つ

  • 成行(Market):今すぐ約定。
    • 事例:指標直後に成行で買ったらスプレッドが急拡大、想定より高い価格で約定
    • 回避策:重要指標の直前直後は成行を避ける建玉を軽く
  • 指値(Limit):指定価格“以下で買う/以上で売る”。
    • 事例:147.50で買い指値→到達後に反発して刺さる。
    • 回避策根拠のある押し目/戻りに置く(直近高安・EMA・フィボ等)。
  • 逆指値(Stop):指定価格“以上で買う/以下で売る”(ブレイク用&損切り)。
    • 事例:上抜け狙いの買いストップ→ダマシで反転し損切り。
    • 回避策:「抜け→戻り→再上昇」の戻りを待つ or OCOで利確/損切り同時管理。

拡張

  • OCO:利確(指値)と損切り(逆指値)を同時に。
  • IFD/IFD-OCO:エントリーと決済を同時予約。外出時に便利。
  • トレーリング:価格に追随してストップを自動で切り上げ/下げ。

3. スワップ(金利差)の実務

  • 仕組み:2通貨の金利差に応じて毎日受け取り/支払いが発生。ブローカー条件で変動。
  • 事例:金利高通貨を逆行のまま保有して支払いが積み上がり、含み損+日次コストで撤退。
  • 回避策
    1. 日次コスト=(1日あたりスワップ)×(通貨数)を先に試算
    2. トレンドと同方向で持つ(逆行で長く持たない)
    3. 週跨ぎは3倍デー(多くは水→木)に注意、長期は低コスト口座を選ぶ

4. 約定フローを図解で理解(なぜズレるの?)

あなた(端末)
   ↓ 注文
ブローカー(サーバー)
   ↓ ルーティング
流動性提供者(銀行/ECN)
   ↓ マッチング → 約定価格が返る
  • 混雑(指標・早朝)や薄商いでは、希望価格に対しスリッページ(ズレ)が発生。
  • モデル
    • STP/ECN:外部LPへ直結。市場状況の影響を受けやすいが透明。
    • DD(相対):社内でカバーする場合も。スプレッドや約定の傾向は約款で確認。
  • 回避策
    • 指標直後は新規を避ける/小さくする
    • VPS安定回線で遅延を減らす
    • 重要な局面は逆指値+OCOで機械管理

5. 典型的な失敗と回避策(ケーススタディ)

ケースA:雇用統計直後の“成行”

  • 失敗:スプレッド拡大+スリッページで想定外の価格に。
  • 回避取引しない or IFD-OCOで事前に設置/サイズ半分。

ケースB:損切りなしの保有

  • 失敗:ニュースで急落→口座が大きく毀損
  • 回避入る前に逆指値を必ず置く。1%ルールでロット管理。

ケースC:高スワップ通貨を逆方向で長期

  • 失敗:含み損+日次コストで雪だるま。
  • 回避日次コストを見積もる/トレンドに沿う/時間ストップ(想定波形が出ない時間でクローズ)。

ケースD:週末のギャップ

  • 失敗:月曜寄り付きで窓→ストップ飛び
  • 回避:原則持ち越さない。持つなら建玉半分+広めの構造型ストップ

6. 練習ドリル(デモ推奨・5本立て)

設定:USDJPY 現値 147.50、直近高値 147.80、直近安値 147.20、ATR(14)=0.25円(25p)

  1. 押し目買いの指値
    • 147.35に買い指値、損切り=直近安値外の147.17利確=147.80(OCOで同時予約)
  2. ブレイク用の逆指値
    • 147.82に買いストップ、戻り待ちで147.80に指値で買い直すIFDプランも試す
  3. 戻り売り
    • 147.70で売り指値、損切り=147.86、利確=147.30
  4. トレーリング
    • 含み益20p到達でストップを建値に、以降10pごとに追随
  5. ロット計算(1%ルール・国内1万通貨)
    • 口座20万円、損切り20p → 許容損失2,000円 → ロット=2,000÷(20×100)=1.0ロット

できたら取引記録にキャプチャとともに残し、翌日に改善点を1行で書く。


7. 取引前チェックリスト

□ 指標カレンダー確認/持ち越し禁止の時間帯?
□ ロット=(残高×1%)÷(SLpips×1pip価値) で計算済み
□ 逆指値(損切り)と利確はOCOで先に置いた
□ 成行はボラ拡大時は使わない/サイズ縮小
□ 抜け→戻り→再始動の形を待つ

まとめ

  • 仕組みが分かると、失敗の原因回避策が見える。
  • まずは成行を乱用しない/損切りを先に置く/1%ルールの3点から。
  • ドリルをデモで反復 → できたら小ロットで本番へ。

免責事項

本記事は情報提供であり、投資助言ではありません。取引は自己責任でお願いします。スプレッド・約定力・スワップ条件は各社最新情報をご確認ください。

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